東北大学
東北大学大学院教育学研究科・教育学部 Graduate School of Education/Faculty of Education, TOHOKU UNIVERSITY

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報告書_卒業研究学会発表援助事業_東北大学教育学部同窓会


卒業研究学会発表援助事業は、東北大学教育学部同窓会による学生支援事業の1つです。本研究科の博士課程前期2年の課程に在籍している大学院生が、自身の卒業研究に関わる学会発表を行う場合に、交通費・宿泊費・学会参加費などを援助するもので、研究活動の促進および研究者としてのキャリア形成を醸成することを目的としています。(詳細は募集要項をご覧ください。)
以下には、教育学部同窓会より卒業研究学会発表援助を受けた方々の報告書を掲載しています。(※報告者の所属、学年等は報告時のものです。)
報告書_卒業研究学会発表援助事業_東北大学教育学部同窓会

2024(令和6)年度

福田 大夢 / 臨床心理学コース・博士課程前期2年の課程1年
援助の対象となった学会発表:
日本ブリーフセラピー協会第16回学術会議(2024年8月31日、9月1日 於:オンライン)
学会発表の成果:
今回、卒業研究をオンデマンド動画形式で発表し、多くの先生方から研究内容についてのご質問やご指摘をいただき議論することができました。ご指摘をいただいた中で、自分の考察を多角的に振り返る機会となり、今後の研究の発展を見通すことができました。私の研究テーマはまだ発展が進んでいないこともあり、今後の展開に悩んでいたところに示唆に富むご指摘をいただいたという点で、貴重な機会であったと感じます。また、対人関係療法の自主企画シンポジウムの発表の一部も担当させていただき、貴重な体験となりました。今回、このような発表の機会を得られたことに心より感謝申し上げます。

2023(令和5)年度

井上 広夢 / グローバル共生教育論コース・博士課程前期2年の課程2年
援助の対象となった学会発表:
日本社会教育学会第47回東北・北海道研究集会(2023年5月27日、28日 於:北海道大学)
学会発表の成果:
成果としては、以下2つがある。
1つ目が、筆者の研究対象である正規雇用で働く若者を、社会教育において検討することの重要性の再確認である。これまで社会教育において正規雇用の若者はあまり論じられなかった。しかし、今回の発表、及びその議論において、注目する必要性が再確認され、筆者の研究の重要性を再度確認できる結果となった。
2つ目が、研究対象者の変容過程のより細かな分析の必要性の確認である。今回の発表におけるディスカッション内では、インタビュー対象者の異業種交流を経た変容のプロセスの検討が不十分であったことが確認された。従って、今後は再度インタビュー調査を行い、どういった経緯を経て学習が行われ、彼らの変容に繋がっているか確認することの必要性を確認できた。
以上が、主に筆者が学会発表に参加したことによる成果である。これらは筆者が卒業研究を行うにあたり、重要な成果であり、これらを踏まえた上で今後も卒業研究を継続していきたい。

佐野 なな子 / 臨床心理学コース・博士課程前期2年の課程1年
援助の対象となった学会発表:
東北心理学会第 76 回大会 ・ 新潟心理学会第 60 回大会合同大会(2023年7月8日~9日 於:新潟国際情報大学)
学会発表の成果:
大会1日目に卒業研究をもとにポスター発表を行った。在席責任時間は1時間であったものの、想定以上に多くの方が発表を聞きに来てくださり、2時間発表を行うことができた。発表には、東北地方に在住する大学院生や大学教員、臨床実践をおこなっている先生など、計8 名以上にお越しいただき、卒業研究の背景や問題意識、研究結果から示唆された今後の課題、並びに臨床実践に関する提安を共有することができた。訪れてくださった方からは、研究方法に関する新たなご提案や結果の解釈に関する新しい視点、最新の知見など今後の研究計画の立案 に活かすことができる大変貴重なご意見をいただくことができた。また、申請者と同様に情動調整の研究をされている先生や学生も3名いらっしゃり、 学会参加を通して東北地方で活動する研究者との新しいつながりを形成できたのも、今回の発表による大きな成果の一つであった。

武蔵 諒祐 / 臨床心理学コース・博士課程前期2年の課程2年
援助の対象となった学会発表:
日本心理学会第87回大会(2023年9月15日~17日 於:神戸国際展示場)
学会発表の成果:
かねてより参加したかった日本心理学会にて、卒業研究を基にしたポスター発表を行うことができた。多くの先生方や学生から研究内容について、ご意見をいただき、議論することができた。今後の研究方針に関わる気づきが得られた。また、多くの企画シンポジウムや講演を聴講でき、刺激を受けた。特に研究テーマでもあるアイデンティティに関する講演では、先端で活躍する研究者の現在進行での関心や課題、展望を聞き、学び、刺激を受けた。交流をさせていただいた際には、個人的な研究動機を伺うことができ、これらの経験は私の研究者アイデンティティにも大きく影響を与えてくれる経験でした。今回このような発表の機会を得られたことに心より感謝申し上げます。

毛塚 勝良 / 教育政策科学コース・博士課程前期2年の課程1年
援助の対象となった学会発表:
日本教育行政学会第58回大会(2023年10月13日~15日、於:千葉大学)
学会発表の成果:
日本教育行政学会第58回大会、2日目午前に、「都道府県教育長ポストの人事慣行一1948 年から2022年までの全 955 名の経歴に着目して」の題目で 25 名前後に対して報告を行った。報告内容について、他大学の先生方や学生に関心を持っていただき、質疑応答の時間以外にも活発な議論が交わすことができた。数多くの示唆に富んだコメントは、今後の研究方針を考える上で非常に参考になった。
報告以外では、1日目夕方に開催された若手ネットワーク企画に参加し、「若手ニーズ調査からみる日本教育行政学会のゆくえ」というテーマで、若手研究者や同世代の大学院生らとワークショップを行った。オンライン参加やオンデマンドコンテンツの充実など、時間と費用を節約することができる方策が多く考案された。2日目のシンポジウムでは公教育の外延に追いやっているものは何か、そしていかに公教育の外延に追いやられている人々に教育を保障するかの2つの視点で考えた。3日目は報告、課題研究ともに、教育委員会制度や教育行政の専門性など、大いに今後の研究の参考になった。

2022(令和4)年度

紺野 莉沙 / 教育情報アセスメントコース・博士課程前期2年の課程2年
援助の対象となった学会発表:
日本特殊教育学会第60回大会(2022年9月17日 於:つくば国際会議場)
学会発表の成果:
9月17日(土)に日本特殊教育学会にて卒業研究を基に発表いたしました。
学会発表は私自身にとって初めての経験であり、慣れていない部分もございましたが、緊張することなく堂々と発表できたと実感しております。貴重な学会発表ができただけでなく、他大学の研究者等からの質問に動じることなく回答することができたのも自信に繋がりました。また、学会発表だけでなく、他の方々の発表も実際に拝聴し、研究の新規性や再現性について再考させられました。今後も様々な学会で私自身の研究を基に発表することができるよう、研究活動により一層励んでいきます。

新田 史暁 / 臨床心理学コース・博士課程前期2年の課程1年
援助の対象となった学会発表:
日本ブリーフセラピー協会第14回学術会議(2022年10月22日 於:コラッセふくしま)
学会発表の成果:
今回は、学部生時代の卒業研究をポスター発表形式で発表し、多々の先生方から研究内容や課題、今後の可能性についてご質問・ご指摘をいただいた。これによって、自分の研究内容をこれまでとは異なる視点から捉えることができた。発表を通して、様々な先生方とも交流することができ、今後研究者として多様な領域の先生との人脈を広げることの重要性も学ぶことができた。今回のこのような発表の機会を得られたことに心より感謝申し上げます。

2019(令和元)年度

石川 理恵 / 臨床心理学コース・博士課程前期1年
援助の対象となった学会発表:
日本心理学会第83回大会(2019年9月10日)への参加及び大会での卒業研究発表
学会発表の成果:
今回、卒業研究をポスター発表の形式で発表し、沢山の先生方から研究内容についてご質問・ご指摘をいただいた。これにより、自分の研究内容を様々な視点から改めて眺めることができた。また、研究の結果をふまえ、得られた知見をどのように社会で生かしていくかということに関して意見を求められることが多く、自分自身の専門である臨床心理の分野だけでなく他の分野に対しても貢献できる可能性を考えるきっかけともなった。発表を通して様々な先生方とも交流することができ、実社会に還元することのできる研究をさらに進めていきたいという意欲にもつながった。このような発表の機会を得られたことに心より感謝申し上げます。



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