2023(令和5)年度
- 東北大学大学院教育学研究科菊池組研究会
- 【主催団体名称】
- 東北大学大学院教育学研究科菊池組研究会
- 【目 的】
- 第6回東北大学教育・発達・臨床心理研究会 (RECEPT-VI)の開催
- (東北大学教育心理学研究者ネットワーク共催)
- 【実施日時】
- 2024年3月16日 14時~17時
- 【実施場所】
- 東北大学川内南キャンパス 文科系総合研究棟 202教室
- 【研究発表プログラム】
-
- ブラックと言われる教職という進路をなぜ選ぶ人がいるのか
-大学生にとって「働く」とは-
若松 養亮(滋賀大学教育学部) - 故人に関する不随意記憶と継続する絆
田上 恭子(久留米大学文学部)
山中 亮(名古屋市立大学大学院人間文化研究科) - 地域在住高齢者におけるエイジズムと関連要因の分析
―Fraboniエイジズム尺度を用いた検討―
稲垣 宏樹(東京都健康長寿医療センター研究所) - 女子学生における職業に関するジェンダー・ステレオタイプが
就労に対する予期感情と職業に関する自己効力感に及ぼす影響
劉 慧存(東北大学大学院教育学研究科) - 背景色やフォントが読み手の精神的負荷に与える影響
―自律神経活動ならびにfNIRSの検討結果から-
川﨑 聡大(立命館大学産業社会学部)
- ブラックと言われる教職という進路をなぜ選ぶ人がいるのか
- 【成果報告】
- 本研究会は、本学の菊池武剋名誉教授の指導生による研究会として企画されましたが,その折に,本助成事業を利用したことのある東北大学教育心理学研究者ネットワークのメンバーより指導・助言をもらい,同ネットワークとの共催という形で研究会(Recept-VI)を開催することができました。
- 今回、菊池先生とその指導生をはじめ,現役の学部生や研究生を含めた総計20名が参加しました。5名の発表があったことも,共催という形式とることで可能になったかと思います。研究会では,各自の専門分野を超えた,多様な領域についての協議がなされたほか,会の最後に菊池先生より「発達」につてのミニレクチャーが行われるとともに,参加者にとっての「発達とは何か」という大きな宿題も頂戴しました。さらに,情報交換会においても世代を超えた研究者としてのキャリア形成・発達の様相について活発に議論が広げられ,非常に意義深い時間を過ごすことができました。
- このような会を開催できたことで,改めて参加者が東北大学大学院教育学研究科・教育学部で心理学を学ぶものとしての専門性やその出自について振り返ることができたとともに,意義深い交流もできたことは,ひとえに同窓会の会員相互交流促進支援事業としてお認め頂いたことで果たせたことかと思います。改めまして,参加者一同より,心よりお礼申し上げます。
- (神谷哲司 1995年卒業)
2019(令和元)年度
- 東北大学大学院教育学研究科 加藤道代研究室同窓会(通称 台風学会)
- 【主催団体名称】
- 東北大学大学院教育学研究科 加藤道代研究室同窓会(通称 台風学会)
- 【目 的】
- 東北大学大学院教育学研究科において、臨床心理学を学んだ学生が参集し、それぞれの生活領域や職業領域において、学んできた心理学はどのように位置づき、活かされているのか、事象をとらえる自らの視点に心理学はどう関係しているのか等について、相互発表と相互交流の中から、各々の気づきを得ることが目的である。「臨床心理学を学んで社会に出る」をテーマとして、①各参加者が語ることにより、保健・医療領域、学校領域、福祉領域、司法・矯正領域、産業・労働領域という広範な臨床領域の交流となること、②現時点で就労していない人も含めて、職業を超えて、自身の生き方を振り返り、今後に活かしていく機会となることが期待される。その意味で、本事業は、臨床心理家におけるキャリア発達に関わる取組みである。
- 【実施日時】
- 2019年9月21日(土)13時~17時15分 ・ 9月22日(日)10時~12時30分
- 【実施場所】
- 東北大学川内南キャンパス 文科系総合研究棟 206教室
- 【プログラム】
- <テーマ>
- 心理学を学んで社会に出るということ
- <1日目>
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時 間 内 容 12:30 受付開始 13:00~13:15 開会
開催趣旨説明、自己紹介13:15~15:00 発表①【司法矯正臨床】
・出羽有沙(仙台保護観察所 保護観察官)
・安藤友祐(仙台少年鑑別所 法務技官)
質疑応答等
15:00~15:15 <休憩/td> 15:15~17:00 発表②【福祉臨床】
・小池友紀(大阪府障がい者自立相談支援センター)
・川村璃沙(仙台市泉区役所保健福祉センター障害高齢課)
質疑応答等
17:00~17:15 中締め
- <2日目>
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時 間 内 容 9:30~ 受付開始 10:00~10:15 開会、自己紹介 10:15~12:00 発表③
・【学校臨床】岩渕将士(東北大学大学院理学研究科キャンパスライフ支援室)
・【病院臨床】阿部夏葉(東京都立小児総合医療センター)
質疑応答等
12:00~12:30 参加者からの感想
学会総括、閉会
- 【成果報告】
- 本団体による「台風学会」は、当時東北大学大学院教育学研究科に在籍していた学生を中心に、自然発生的に発生した会であり、加藤道代研究室の卒業生・在校生により引き継がれ、今回で第9回目の開催となった。
- 今回は、卒業生から学部3年生までの総勢25名が参加した。発表者が、日々従事している仕事を通して考えていることや感じていることについて、「心理学を学んで社会に出る」というテーマに沿って語り、フロアの参加者との質疑応答を経て、発表者・参加者それぞれが自身の体験や考えを振り返り、様々な気づきを得る機会となった。
- また、在学生にとっての成果も見逃せないものがあった。学部生にとっては、今後、臨床心理士や公認心理師を取得し、心理学を活かしたキャリアコースを選択するかどうかということが目下の課題であり、大学院生にとっては、修了後、どのような就職先を選択するかが課題となっている。様々な領域で活躍する卒業生の話を聞くことで、自らの課題をより現実的、実際的に考える機会となったという感想が得られた。
- 今回、同窓会の会員相互交流促進支援事業としてお認め頂いたことで、円滑な運営を行うことが可能となった。参加者一同、心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。
2018(平成30)年度
- 東北大学教育心理学研究者ネットワーク
- 【主催団体名称】
- 東北大学教育心理学研究者ネットワーク
- 【目 的】
- 第5回東北大学教育・発達・臨床心理研究会 (RECEPT-V)の開催
- 【実施日時】
- 2019年3月30日 14時~16時50分
- 【実施場所】
- 東北大学川内南キャンパス 文科系総合研究棟 202教室
- 【研究発表プログラム】
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- 教員養成学部学生における教職志望推移に関わる要因の再検討
―4年間の縦断調査データに基づいて―
若松 養亮(滋賀大学教育学部) - 喪失体験への適応における自伝的記憶の特徴と変容
田上 恭子(愛知県立大学看護学部)
山中 亮(名古屋市立大学大学院人間文化研究科) - 大学生の進路選択に対する自律的動機づけに関する研究
―進路未決定への支援を見据えて―
三上 佳祐(福島大学人間発達文化学類)
- 教員養成学部学生における教職志望推移に関わる要因の再検討
- 【成果報告】
- 本団体は、1990年代前後に教育心理学専攻に在籍した大学院生を中心とした,本学出身の(広義の)教育心理学者による開かれたネットワークであり、これまでに東北大学教育・発達・臨床心理研究会(RECEPT;Researchers' Conference to engage in Educational Psychology and related fields, in Tohoku university)として4回の研究会を開催してきた。この度、本事業による支援を得て、第5回の開催となった。
- 今回、総計19名が参加し、各々の研究領域やテーマを超えて、有意義な指摘や討論が行われた。発表された研究個々への質問だけでなく、自分の研究テーマとの共通性や、自分がこのテーマに取り組むならこういう分析の視点が入ってくる、といった客観的な視座からの意見は、発表者の一人としてありがたかった。また、他者の発表を聴いて、自分たちが学部・大学院時代に学んだ研究のあり方や流儀を確認することができ、初心に返る機会としても有意義であった。さらには情報交換会では、旧交を温めるだけでなく、研究上の情報交換も存分になされた。
- 従来の研究会はすべて参加者の手弁当であったが,今回,このように同窓会の会員相互交流促進支援事業としてお認め頂き,円滑な運営ができた。参加者一同,心よりお礼申し上げます。
- (若松養亮 1985年卒業)