大学院生の部屋
公開希望者から順次実名にしています。
名前をクリックすると、各院生の業績がご覧になることができます。
過去の大学院生の業績
- 過去の大学院生の在学中の業績、および、谷口研究室の修了生で現在研究職にある方の紹介のページです。
〔博士課程後期〕
岩田陽子(博士課程後期3年)
- 社会人入学を果たし、現在、JAXAに勤めながら科学教育のカリキュラムについて研究しています。別の先生の退職を期に谷口研究室に転入してきました。現在、博士論文執筆に向けてがんばっています。
長田健一(博士課程後期3年)日本学術振興会特別研究員
- 紛争解決のための社会科授業、平和教育のあり方について考察しています。さまざまなディスカッションや参加型授業について考察したり、子どもたちの平和への意識や政治的ストラテジーを実現するためのカリキュラムのあり方について研究しています。
特に現在着目しているのは、多文化共生時代の紛争解決能力のあり方です。一般に、クラスの対立状況を解決するアクティビティやコミュニティの問題を解決する中で政治的リテラシーを育成する教育が着目されています。しかしながら、このようなFace to Faceの紛争解決と、国などの公的な政治手続きが存在するシステムやグローバル社会におえける衝突などの様々な歴史的・文化的背景が存在する場合では、規模が違うだけで同じリテラシーで対処できるのでしょうか。様々な公的・指摘政治手続きの存在や、解決策の多様性を考えたときに、Face to Faceの問題解決以上の複雑さが存在するのではないでしょうか。
様々な紛争解決やシティズンシップ教育の分析を通じて、多文化共生社会における合意形成能力のあり方について、現在研究を進めています。
壁谷一宏(博士課程後期2年)
- 社会人入学を果たし、現在、函館大学に勤めながら大学における英語教育のカリキュラムについて研究しています。
斉藤仁一朗(博士課程後期1年)日本学術振興会特別研究員
- 市民性教育の立場から、社会科教育を捉えなおそうとしています。例えば、成立期の社会科において、AHAの七人委員会は、市民性の育成に関して「社会の一員」「国の構成員」の二つを掲げており、先行研究では後者は「時代の要請に応えるため」の特殊事情と捉えています。しかしながら、これを「特殊事情」と捉えずに正面から分析しなおせば、社会科が持つ国民形成という一面から顔を背けず、しかもこれに捉われず、新たな意味での多文化共生時代の市民教育に取り組めると考えています。
今は、当時の原書にあたりながら、四苦八苦しているところです。
〔博士課程前期〕
佐々木陽子(博士課程前期2年)
- 宮城県内の中学校の英語科の教員を退職を機に入学をしました。今後、中学校の英語教育について研究し、後進のために役立てたいと考えています。現在は、特に文法教育に着目しています。
従来の中学校英語教育の文法教育は、歴史的にみると「日本人が英語圏の文章を読んだ場合、理解が困難な部分」を体系的に日本人に教授するための、言語学的な要請からの文法教育であったということができます。コミュニケーション重視の英語教育の風潮の中で、「原語の文意をネイティブのように理解する」ための文法教育は軽視されてきました。しかしながら、これが即ち文法教育が不要になったことに直結するとは思えません。
現在は、「日本人が英語でのコミュニケーションの幅を広げるための文法教育」という視点から、文法教育を捉えなおし、英語教育の歴史的変遷を分析するとともに、後置修飾などを通じて英文法教育のカリキュラムを問い直す研究をしています。
〔研究生〕
浅沼千恵(大学院研究生)
- 中国における道徳教育について研究しています。特に、共産主義思想に沿った従来の教育が、資本主義化や経済成長の中でどのように代わったか、教科書を中心に分析を進めています。