大学院進学を考えている皆様へ
東北大学大学院教育学研究科は、日本でも有数の実績を誇る教育学の大学院です。私自身は、「旧・高等師範系」の大学院を終了し、「旧・師範系」の大学院の教員を経験し、現在「旧・帝国大学系」の本学で教員をしています。すべての種類の大学院を経験したことから、それぞれの大学院には特徴や長所、役割があるということを感じました。では、現在、在籍している東北大学大学院教育学研究科の特徴とは何でしょうか。
私自身が感じていることは、①予算と研究の幅の広がり、②国際的な視野から見た研究の展開、③研究することへの責任の増大、といった点です。
①の「予算と研究の幅の広がり」について言えば、細かなことかもしれませんが、大学院生も含めてコピーが自由にできる、必要な書籍が購入できる、必要な設備が購入できるというのは重要です。大学院生のみなさんが、その研究の能力を充分に発揮できる研究環境の大学は、私自身が苦労した経験から実はあまり多くありません。また、私自身は、社会科教育学を基盤とした研究の展開を行っていますが、現在の職場に勤務してからは、私自身の研究を教育史や教育行政学、比較教育学などの教育学諸分野の様々な視点で位置づけるという環境を得ることができました。さらに、他学部との共同プロジェクトの中で、自分の研究を見直し、切磋琢磨できる環境も、東北大学ならではのことです。
②の「国際的な視野から見た研究の展開」について言えば、東北大学大学院教育学研究科は、比較的少ない教員数で、実に活発に国際交流や共同プロジェクト、国際シンポジウムの開催をしています。数多くの交流協定校を軸として、大学院生も活発に国際的な学会やシンポジウムに関与しています。
③の「研究することへの責任の増大」について言えば、①②が増えれば増えるほど、研究成果への期待がかかっているという実感です。これは、何も教員だけではなく、大学院生にも言えることです。「予算と研究の広がり」「国際的な視野から見た研究の展開」を得て、何を研究していくか。大学院生のみなさんにもそれが求められています。私自身、教員は、そのような大学院生の研究の努力がきちんと成果に結びつくようにお手伝いすることの重要性を感じています。と同時に、私自身が、大学院生のみなさんに負けないような新鮮で価値のある研究を続けて生きたいと考えています。
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